021 / 価格・利益・セール設計
割増・割引の逆算をEC価格設計に使う
セール後価格や税込価格だけが手元にあるとき、元値を戻してから利益率を見ないと、クーポンや広告費の判断がずれます。ここでは「変更後の金額から変更前を戻す」場面を、EC運営の作業に寄せて整理します。
このページで確認できること
- 20%オフ後の価格から、割引前の価格を戻す考え方
- 税込・手数料込み・セール後価格を混ぜないための確認順
- 逆算後に見るべき利益率、クーポン、広告費率の導線
逆算が必要になる場面
EC運営では、最初から「定価」「販売価格」「クーポン後価格」がきれいに並んでいるとは限りません。広告管理画面、モールのセール画面、CSV、競合調査メモには、変更後の金額だけが残っていることがあります。
たとえば「8,000円は20%オフ後の価格」と分かっているなら、元の価格は 8,000 ÷ 0.8 で 10,000円です。この元値を戻してから、原価、モール手数料、送料、ポイント負担を見ないと、実際より利益が残るように見えてしまいます。
EC価格で混ざりやすい3つの金額
クーポン、タイムセール、会員価格などを反映した後の金額です。元値を戻して粗利を見る起点になります。
税率を含んだ表示価格です。税抜で原価や手数料を管理している場合は、税込と税抜を分けて見ます。
モール手数料や決済手数料を回収するために上乗せした価格です。値引き後も手数料が残る点に注意します。
確認順
- まず変更後金額と変化率を確認します。20%オフなら変化率は -20% です。
- 逆算ツールで変更前の金額を戻します。
- 戻した価格を基準に、クーポン後利益やEC利益率を計算します。
- 広告費をかける商品なら、許容広告費率や必要CVRも続けて見ます。
よくある使い方
セール後価格から定価を戻す
「20%オフで8,000円」と書かれている商品なら、変更後金額に 8000、変化率に -20 を入れます。戻した金額を定価候補として、値引き後も利益が残るかを見ます。
税込価格から税抜の感覚を戻す
税込11,000円を10%増し後の金額として見るなら、変更後金額に 11000、変化率に 10 を入れます。厳密な税計算は税率ツールも併用してください。
手数料を上乗せした価格を戻す
手数料や送料分を上乗せした販売価格から、上乗せ前の本体価格を見たいときにも使えます。上乗せ率を正の値で入れると、変更前の金額を確認できます。
次に見るツール
逆算した金額は、単体では判断材料の半分です。続けて利益率、クーポン後利益、広告費率まで見ると、ECの実務判断に使いやすくなります。