密度と比重は同じではない
密度は単位体積あたりの質量、比重は基準物質との比です。TDSに密度だけがある場合、比重として表示しません。部品の重量を見積もるときも、材料密度だけでなく充填率、外周、内部構造を分けて考えます。
材料そのものとプリント試験片を分ける
密度やHDTのように材料側の試験値と、引張・弾性率・伸び・衝撃のように印刷した試験片で測る値があります。FDM/FFFでは積層方向、層高、外周、充填、温度、冷却、乾燥が結果を変えます。射出成形品、押出材、練り物、切削ブロックの数字を、プリント部品の保証値にはできません。
強度と剛性は別の問い
引張降伏強度は塑性変形が始まる目安、引張弾性率はたわみにくさの目安です。壊れる前に大きくたわむ部品では、強度だけでなく弾性率と形状を一緒に見ます。
HDTは使用温度の上限ではない
HDTは規定荷重・試験法での熱変形温度です。実際の部品では、荷重、時間、周囲温度、拘束、積層方向を合わせた小さな試験が必要です。
比較の順番
- 荷重・温度・衝撃など、避けたい壊れ方を決める。
- 見る性質を1〜2個に絞る。
- 同じ試験法・近い試験片条件の値を比較する。
- 候補素材の個別ページで造形条件と未確認項目を読む。
- 実用途に近い向きで試験し、破断・変形・層間剥離を記録する。